2007-11-28 ガラガラ 深く吐いたところをぼくは見ていた。赤いマットがふわふわと浮いていた。眠り薬を探しているきみはぼくを見ていた。ぼくは赤いマットの上でショールを巻いていた。 あたたかいよ。きみは砂漠にいた。どろどろにとけた砂の上にのって沈んでいった。ぼくはきみを見ていた。そこは寒いよ。寒い。きみはぼくを見ていた。 できるなら会いたくない。突き抜けて向こうまで、いってしまえばいいじゃないか。 わたしはマットをまるめて家を作り閉じこもった。きみはまだずっと吐いていた。 * 忙しい