ドアーズはかわいい

思春期にはたいていの人は何かにばかみたいに没頭し、知識を求め、経験を求め、わずかな財産と膨大な時間をすべて費やそうとするものですが、(たぶん)、わたしはこれが音楽でした。もともとデコボコに知識があったのを見た音楽好きの友人がさまざまなCDを貸してくれて中学あたりでBとかEとかに触れ、そのうち洋楽にも興味を持ったので名盤とか言われているものを端から端まで聴き続けたのですが、慣れないものを消化するのはだれでも難しく、わたしがその中ではじめから気に入ったのはドアーズでした。「なんだこのかわいい音楽は!」今までだれにも共感してもらったことがないですがドアーズはかわいかったのです。そして今もドアーズはかわいい。王道のかわいさ。ツェッペリンも軽くかわいい。趣味渋いねといわれると理解が…理解が…ッ!