ホホホホ(とりあえず場を上品にするの術)

「もし結婚してくれるならこのチョコレートをあげよう」
 と言ってみた。つまんで出したのは小さなキスチョコで、それをつまんでいうのはどうかともおもって、手のひらにおとした。大げさなことを言うわけにはいかないし、おおげさにふられるのもごめんだとおもったからこうしたわけだけれど、これは一方で相手の返答をはかりかねないかとさしだしてから気づいていた。
 彼女はただそれを奪い取ってすぐ口の中に放り入れた。妙な沈黙。あ、だめだ。これは責任がこちらにあるという静寂。その日はそれでもその子が帰るというまでそのままだった。
   
えーこのプロポーズであきらかなのはですねー、この登場人物が似たもの同士であるということです。相手役の女性も自分でおおげさに返答をするのを避けるためにキスチョコをただ食べ、沈黙に徹します。こんなことで将来大丈夫なんでしょうか。しかしここでほほえましいのは主人公が彼女の性格をよく知っているというところでしょう。相手にもチョコを食べるだけ、という逃げ道を用意してやるという点で、彼女が自分と似ているということへの理解とやさしさがよくわかります。
   
だからなんだとか言うなよ!書きたかったんだよ!本能のままに生きてんだよ!
   
   
話は変わりますが私はむかしからおませということばがまったく似合わない女子でした。むしろ戦う方面に適した…いえ力は弱いですけどね。根性がそんなかんじだった。おてんばってことでもないですが。「漢だ…!」とか思うと、「わたしもそうなる!」とか言い出す始末で「およめさんにしてー!」とか言ったことがない。は?伴侶になってどうすんの?本人にならないとかっこよくないでしょー!とか子供心に思ってた。もうだめだこいつ…。(ちなみに女の子がちいさいころによくやる化粧品いじりとかもしたことがない。もう幼女としてだめだろ!)そしてそれがいまだになおってない気もする。男のロマンとか異常に理解できるのはいいけど、女子の「守ってほしいの☆キラメキパワー」が理解できない(大半の偽造は無視したとしても)。でも実際いまの世の中「守る・守られる」の関係じゃなくなってきましたね、結婚。結婚って言うか恋愛?よくわかりませんが、楽しいならいいことだと思うよ!終始楽しそうな恋愛なんてあんまり見ないけどね(ひどい!)。冗談はさておき、片思いが一番楽しいってのは至言だと思います。わたしはあまり恋愛に興味ないですが、それについてはとても理解する。関根勤さんはおっしゃった…「妻に一生片思い」だと。さすが!
結婚できるのかこいつ、とたびたび思う。むしろ結婚したいのだろうか、私は。いやしないと孤独死だ!危険!(その発想がまた…)老いるまでにアンドロイドができあがればいいなー。(悲しい!)
でも本当のことを言えば結婚は幸せ要素のひとつですからあこがれますよ。結婚生活じゃなくて結婚にね。契約を交わすその瞬間に。いろんな意味で幸せの頂点ですよね。(いやみのない笑顔)
    
大半冗談なんで心配とか哀れみとかしないでください。なんだかんだ15年後にはなぁなぁで結婚とかしてますよ。たぶん。