もし知り合いだったらかなしい

まったく知らない人のブログをお気に入りにしている。あれは誰か知らないけれど、女子高生ぐらいだろう。あてのない、という言葉がよく似合う、なにがいいたいのかさっぱりわからないけれどとくにいいたいこともないのだろうな、という感じがあって、昼間はとくにおもしろくもなんともないけれど深夜に見るとじんとくる。わたしはそういう感じがとても好きだ。あれは思春期そのものであるようにおもう。
  
若い子が本当に不安に震えているのだろうか。不安にさせられているだけじゃないかとおもう。受験とか就職とか、そういうものを考えなさいっていわれているから考えているだけで、彼女たち彼たちは、昔に比べてずっとどこかひんやりしている。それは冷酷とかそういうことではなく、みょうに落ち着いている、大人になっている、深いところに足を突っ込まずに、けれど真剣に薄氷の上に立っているような気がする。もともと思春期ってのはそういうものなんじゃないかな。あと一歩のところでこらえていて、それがむしろ沈んでいくことよりも、ずっと神経をすり減らしていくんだと思う。