アイラブリルケ

冬将軍を狩りましたがどう料理しましょうか。
こたつに入り込んで「ふはははは冬などおそろしくもない!ふははははは」というのが趣味です。友人は「ゴミのようだ…」というその目がもはやヒトのものでないことにいまだ気づかない。ふっゴミとはいったいぼくらどちらのことだろうね。(こたつにもぐりこんだ状態でふっとか言う)
   
好きな音楽とか、好きな映画とか好きな本とか聞かれるとものすごくむずがゆく、ぜったい言いたくないなぁと思う。好きな音楽はあるし、本も映画もあるけれど、でもそれだけばかりじゃないし、私のイメージとして好きなものをひとつ挙げるヒトと言うのはその人のライブのために全国を追い掛け回しグッズもCDも雑誌もすべて購入しむしろそれらのために倉庫借りました♪レベルだと思っているので、「いいものが好きです」とかいうなんでもフリークの私にはとても答えられない質問なのだ。たとえばここでBが好きです、と答えればBを好きな別の人が「私も好きだよ!いいよね!あの曲がね!」とかおっしゃって、それにちょっとひいてしまい、しかし「いやそんなに…」と言いたくもないし(だって好きだから)、「あ、このひとはそんなにファンじゃないんだ」と相手に思われるのもシャクである。ただ私は自分が何を好きかということを言葉にすることが苦手なのだ。あるものを好きだといえばほかのものが好きな私は消え去る。後輩は全部言えばいいじゃないですかというけれど、言えるほど少なくないから困ってるんだろうが!と。だいたい私は「いいものがすき」というぐらい雑食なので、いままで出会っていない「すきなもの」もたくさんあるに決まっていて、それを無視するのもなんだかいやだ。だれだってたった一面で自分の趣味を表現するわけにはいかないし、だからといって大量にリストアップしても、それはむしろ「それ以外」を否定していくように思える。たくさん書けば書くほど、これだけ書いたのだからほかに好きなものはないのだ、と言っている気がする。もう突破口はない。だから私は自分の趣味について述べるのがとても苦手なんだ。