昔書いた短歌

花狂  最果タヒ
   
 花を生む少女を部屋にとじこめて忘れられない棺桶作る
 ゆうやけに染まる河川を飲み干してあなたを祝う薔薇になりたい
 ブランコであびた花びら梅雨にとけ黒の喪服を浄化させゆく
 花びらの静脈たどり熟睡のきみへとぼくは辿り着いたの
 満月の夜に漂着した花は大輪だった透明だった
 真夜中の車道で眠る君がなるのは花か月夜かアスファルト

  
私は短歌がものすんごく苦手だったのですが
これだけはまだ手元に残しています
いくつのかな?2005年5月だから、たぶん18才。
   
別に全部に花が出てくるからタイトルが「花狂」なのではなく、
短歌にもタイトルにも偶然花が出てきたってことだと思います
あんまり意識とかしないので偶然ばかりにたよりっぱなし
   
ものすごい勢いで短歌を和歌と間違えたのはないしょです