ウィニー ザ プー

文藝の柴田元幸さんの連載最高だよ。世界文学のはじまり部分だけを訳していくって連載(今回は英米児童文学特集)なんだけど、プーさんの訳すばらしすぎ。まずタイトルがちゃんとウィニー・ザ・プー。原文まま! 文章もすばらしいすぎる。この出だしを読んでプーさんとお友達になりたいワとか思わない人はいないと思った。もうね、はじめだけ、とか生殺しじゃないか。出版社はなんとしても柴田さんにプーさん全部訳させて発売するべきです。
感動しすぎてそのあとプーさん本買おうと思ったけど、柴田訳以外間違いに思えてしかたなく原文本を買った。文藝自体は作品が何個も取り上げられていて、そのためにプーさんは4ページ程度しかなかった。だからものすごぉく悩んだあと保留にしたのです。ほかの作品ではアリスとか宝島とかがありました。トムソーヤもあったかな? プーさんがすごすぎてぷるぷるして他が読めなかった…。逆にアリスは小さい頃に読んでいた福島正実さんの訳が身にしみこんでていてほかの訳は受け入れられない。童話って特に、脳がやわらかいときに読むものだから、そこで愛読していた作品はどんないい新訳が出ても受け入れられないものなんじゃないかなと思う。だからプーさんも、小さい頃愛読してました!って人にはお勧めしない。思い出になった本は、芸術とか質とかそんなレベル超えたところにあるから。

文藝 2009年 08月号 [雑誌]
   
…忘れられない、やっぱり文藝買おう。