ロマンティックが足りてない

後学のためミステリーを読書してみた。一冊で決め付けるのもどうかとは思うが、自分にミステリーって合わないのかもしれない……私は完読するまで本の内容を記憶の表層に今読んだかのようにすべて留めるくせがあるので(いつもどうでもいいこと覚えているね、って言われるよ! 暗記は別に得意じゃないよ!)、ヒントや伏線にことごとく気づいてしまって先が読めてしまった。さみしい。もともとミステリーの大前提に、読者が推理できるように作る、という決まりがあるのでそれは仕方ないのだろうけれど、読んだのは先が読めない、しかも最後に大どんでん返しがあるという話題の作品だったため期待していたのだ。なのにはじめのほうで予測がついて、そのまますんなり行ってしまった。ううう…覆らないのか…という唸り声が最後まで続いていたという(伝聞)。推理のところでなるほどと思ったのは私の知らない専門知識による解釈のみで、つまり知っているか知らないかだけの問題だったので余計にがっかりが強かった。無知はつついちゃいかんぜよ。逆に読者に推理できないサスペンスはかなり好きだったりする。エグいのとかはとてつもなく苦手なので(血とか)無理ですけど。ミステリーだってヒントがなければきっとかなり楽しく読めるだろうと思うがそれはミステリーにおいて邪道なのであろうな。
昔から娯楽で頭を使うのが好きじゃない。鑑賞物側からヒントやフラグみたいなきっかけが与えられることがなければ自然と一切考えずに鑑賞するようになるのが常なのだ。なので「そろそろ主人公がまたピンチになるころだなあ」とか冷静に考えない。おかげでリアルタイムなワクワクが堪能できるけれど、あまり格好のいい鑑賞方法ではないなとは思っています。「おもしろかったね!」って言ったら「えっ」って言われることも多数です。単☆純! それゆえに自動的に推理させられてしまうのはちょっと冷水を頭にかけられるようなもので、がっかりさせられてしまうのだなあ。でももっと緻密なミステリーで推理させたと見せかけてどんでん返しがある作品もたくさんあるはず。それはきっとぞわぞわして楽しいだろうなあ。原稿を終えたらそういうのを漁ってみたい!
   
そういえばいろんな編集さんに「「原稿がやばい」とよくブログに書いてありますけど大丈夫ですか」って心配していただいています。自覚が無かったのでこの前見直したら本当に何度も何度も原稿やばいと書いているので爆笑しました。ルーティンワーク(投稿)しすぎだ! しかしまあ自分が自分を追い詰めているのでもうどうしようもないですね! 自業自得ですね! そしてtwitterで一番使っている単語も原稿だったのです。ノー……。