omoidashi mohsama

30分に一回は望都先生の原画展で見たものを思い出す。何度だって言います、あの原画はすごいです。私は恐縮ながら、別マガで一緒にお仕事をさせていただいたときその原画をプレゼントしていただいたので、先生の原画を見るのは2度目でした。プレゼントしていただいたときも圧倒的な力が原画からあふれていて圧倒されたのですが、その力の理由がたくさんの原画に囲まれることでわかったような気がします。望都先生の原画は描かれているのではなく、浮かび上がってきたようなのです。はいここ重要です。ノートにとりましょう。半神の原稿がすべてあったのですが、もともと白い場所以外にホワイトがありません。修正のあとがありません。下書きのあとも一切見えません。本に印刷されているままが描かれています。こんなこと人間にできるのだろうか……と本気で思いました。そして半神を読んだことがある人に想像してほしいです、あのマンガがさも紙に浮かび上がったかのように描かれている状態を……。ゾクッとしますね、素敵な意味で。私はしました。人がものを作る、残す、ということにどれほど圧倒的な力が必要なのかを目にしたような気がして、正直ショックを受けました。たぶんこのことがあって打ち震えている状態で、やさしそうな先生を目にしたので涙腺崩壊したんだと思います。なんだかショックからの救いでした。先生にお仕事がんばってくださいとおっしゃっていただいたし。わたしがんばる。ほんとうにがんばる。
複製版画が販売されていたんですけどね、私にはお値段的に手が出なくて。親に帰ってきてから買わなかったことを嘆いたら、それなら協力してあげたのに、と言われました。厳しい親なのですがこういうところは柔軟であることを忘れていた……。もっと早く相談しておけば! 巡回展がもし決まれば、ぜひまた販売してほしいものです。(今回のは今回限定らしいので違う絵柄で!)というかそのつもりで貯金を始めます。宣言しちゃう!