きりんの力は偉大

恐竜の色がわかるようになってしまったなんて、はじめて科学をうらんでしまいそう。メラニン色素を調べてわかってしまうようになったらしく、しかもわかった色がありきたりな色で、心砕けた! もう! ばか! せめて最低限きりんレベルであってほしかったなあ。きりんはアルパカの頭をつかんでしばらくぶんぶんと回した結果遠心力を体現したような容姿をしていますが、色は茶色と黄色というなんともまっとうな色彩なのですよね。きりんの柄だけを100種類ぐらい変えたシールを持っているんですけれど、あんな姿をしているなら柄だって色だってぶっとんでいても許されたんじゃないかなあ。「……まあ、きりんだし」といって。「あんな色彩でどうやって肉食獣から生き残ってきたんでしょうね……」「まあ……きりんだし」「サバンナを飛ぶ鳥が、きりんの大群を見て酔って墜落したりしなかったんですかね」「まあ、きりんだし……」小さいころきりんが大好きだったらしい私としては(覚えていない)、そうした期待にこたえていただきたいものです。この文明と生命が滅んでしまえば、数億年たった後、科学力はいまいちだけど宇宙工学だけ発展した宇宙人がうっかりきりんを発掘して、その星の芸術家たちがこの不思議なきりんの形にすき放題な色をつけ、「きりん」という芸術ジャンルを生み出したっていいじゃないかと思っている!