りっちゃんは救われるべき(けいおんのりっちゃんは救われているけど)

けいおん!!の話なんだけどさ、最近見てないんだよね。りっちゃんのジュリエットが美しすぎて、「でもどうせ私が桜が丘の近所に住む男子高校生だったら、澪きれい!唯ちゃんかわいい!琴吹さん大人っぽい!田井中はねーよ(笑)みたいなこと言ってるんだろうな、ごめんね、りっちゃん、ごめん!りっちゃんの魅力がわからないパラレルワールドの私を許して!」って思いはじめちゃって、つらくて直視できなくなったわけですけど、うんなにいってるのかは私にもわからない。
  
最近うっすらむぎちゃんが一番好きなんじゃないかなと思っているんだけれど、りっちゃんへの思いはまたそれとは別なのです。好きとかそんなんじゃないの、っていうやつです。りっちゃんを他人とは思えない、そういう女の人って多いと思うんだよなー前についったーでつぶやいたときも同意を得たぞ!(誇らしげ)なんかさ、りっちゃんと澪の関係ってものすごくあるあるなんだよね、女子学生の中では。よくある「けいおんみてて味わえなかった青春のきらめきに狼狽しちゃう」とかだけでなく、また別の「あるある」を同時にえぐられて、二重苦状態になっている人も多々いらっしゃるはず。なにを隠そう私がそうだ。生々しいんだよ、関係性があらわになるちょっとした演出とかが!こわいよ!スタッフか原作者のその観察眼がこわい!なに、見られてたの?!ぐらい慌てる。
でもね、大半(かどうかはわからないけど)のわたしたちには唯とむぎちゃんはいなかった。唯とむぎちゃんって、りっちゃんにとったら奇跡の二人だと思う。唯はりっちゃんととても気が合うし、むぎちゃんは澪とりっちゃんの関係に割ってはいらないで、ちょっと遠巻きに見守ってくれる。りっちゃんにとって澪との間にいてもいやな2人じゃないのよね。(まあこうした2人であっても、やっぱり「バンドがやりたい」「部活動がやりたい」っていうのがなかったら仲よくなる以前に、どういう人かわかるぐらい近づくって事をまずしないとは思うのだけれど。なんかこのへんのことは、「あ、だから部活動って学校にあるのか」ぐらいのことまで思わせた。鎖国しがちな子どもたちの「世界」をこじあけていくのはこうした活動がキーなのかもね。うーむ帰宅部を禁止する学校があるのはこういうことなのかなー。)
だから、思うのは「もしもそこに唯ちゃんもむぎちゃんもいなくて、りっちゃんと澪だけだったら」。唯ぐらい気が合う子にはなかなか出会えない、むぎちゃんみたいに澪との会話にわってはいらない子なんてあの年齢でなかなかいない、りっちゃんはいつまでもみおみおなわけで澪は自分の世界をちゃんと作っていくわけで……うわかなしくなってきたやめろーやめろばかー! でも、本当は、こうした、唯ともむぎちゃんとも出会えなかったりっちゃんみたいな子達がたくさん全国にはいるんだろうな。昔そうだったって人もたくさんいるんだろう。他の子と澪が仲良くするのがなんだかいやで、澪の隣から離れない全国のりっちゃん。りっちゃーん!わかる!わかるよ!そういうのってあるよね!しかもみおにいやそうな顔されたりとかするんだよねー!でもみおは最終的に器が広いからわかってくれてやっぱりみおっていいやつだなー!って思うんだよね!ぐあああわかりすぎるうううう!!……こんなかんじで。でもさ、ちょっと周りを見れば世界は予想以上に広くって、唯やむぎちゃんみたいに、澪以外にも心を開ける仲間になってくれる人が探せばいるのに、どうしても近くばかり見て、すごくさみしくなったり、不安になったりしてしまう。もうほんと、全国のりっちゃんが救われたらいいのに。部活動とか委員会とかなんでもいいけど、どんどん世界を広げていって、澪がずっと一番で特別でもいいから、とにかく新しい仲間を作ってさ。だって一番好きな友達はすでにいるんだから、世界広げるぐらいさ、友達作るぐらいさ、もうなんだって怖くないはずだよ! 大丈夫なんだよ!
   
というわけで私のりっちゃんへの罪悪感の根源がお分かりいただけたかと存じます。りっちゃん、ほんまごめん……パラレル私の愚かしさよ……。