静かなまばたきに呼ばれて

エヴァのときもそうだったけれど、食べるという行為の残酷さがよくわからない。使徒を喰ってる…!というあのシーンを見て「ほんまやねー合理的やねー」と思ってしまう。もともと自分が生まれた卵の殻を食べる鳥もいるわけで、なんていうか、無駄がないように出来ているだけではないかと思うのだよね。食というのは世界を流動的にするための波のようなものではないだろうか。
   
だからあのシーンとか、とても生きてるんやねえ、というシーンであった。自然の流れからはみ出してしまっているのはむしろ私たちだし、かれらは自然の流れに身を任せているねえ、とか思う。なんか、ものすごい異物感(自意識としての)が心に出来るシーンだ。あれに恐怖したり気持ち悪くなったりするのは、人間が生物としては異物である証拠かもしれない。