いる必要

ドドーンドドドーン
  
NOVAの発売が楽しみ。私はこれまで単行本には、自著含め3冊参加したのだけれど、3冊とも暖色なのだな。ぴんくピンク赤。赤は好きだし、サイトもピンクだし、そういう縁なのかもしれないねー。別に好きな色なわけじゃないけれど。
好きな色とかない。物にはそれぞれ合う色があって、だから持ち物の色もばらばらだ。好きなたべものとか、好きなブランドも、よくわからない。人に尋ねられたとき以外、考えたことがない。「好きな」という形容詞はつまり、日替わりでもなんでもなく、一貫した嗜好であって、それなのに無意識なものでもないということになる。一貫しての嗜好なんて、たいてい自分でも無自覚であり、無意識的なものであるはずなのに、「意識的に」「好きな」ものを見つけなければならない。
「これが好きなもの」という宣言には何の意味があるんだろう。自己紹介代わりなのかもしれない。自分がどんな人間かということを伝えるために、物に代弁してもらうのかもしれない。でも、本当にそんなもので代弁できるなら、人は60億もいる必要はない。