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 絆未満の関係性すべて

もう私のことなど忘れてしまっているだろうけれど、と、言えばきっと「そんなことはないよ」と言ってくれるだろう。けれどそういうまでは忘れられているのと同じなのだから、これは、縁が切れたということなのだ。簡単につなぎなおせるけれど、だれも動こうとしないから、ぷちぷち切れていく縁というものが死と同じぐらいの頻度で地球上で起きていて、それは、喧嘩よりもたちがわるい。永遠でないのに、臆病さが一瞬を永遠にしてしまっている。
   
絆未満の関係性を、むりやり「絆」にしようとするような、乱暴なことはしたくない。中途半端に空いたお互いの距離を、そのままで楽しみたい。近しい人もいれば遠い人もいて、いいとおもう。だって、その人が見えないわけでも、存在しないわけでもないんだ。関係性があるってだけで、十分にすばらしい。