精神的にいいえ

季節の変わり目というのは体調が崩れやすいということで有名であるけれど、冷静に考えればこれほど、すごしやすい気温湿度日光はないとも思う。体調がくずれやすいのは、それ以前とそれ以後の気象が大幅に変化してしまうからで、つまり、永遠にこの「季節の変わり目」が続けばいいのだ。夏や冬など来ず、今、このときを永遠に!  
   
原稿の直しをしている。
ほどよい、自然と寄り添った文化的な人が、苦手だ。庭で野菜を育てたり、毎日あさには散歩をして、近くのパン屋さんでパンを買い、公園で読書をしてから家に帰るような人。あたりまえのように文化的で、きもちよく生活することを何よりも重視する人が苦手だ。私にはできないからだ。私には目標があって、今日という日はその過程であって、そのために必死で過ごさなければいけない。その日をどれだけきもちよく過ごすかなどは関係がなく、もちろん、きもちよく過ごせたなら幸せだけれどそうできなくても仕方がないと考えている。今は大事だ。けれど最優先事項ではない。今をすごすことになによりも重点をおくひとたちが、すばらしく無欲で充実しているように見える。
けれど、彼ら、本当に充実しているのだろうか。無欲なんだろうかとも思うのだ。なんというかそれ以上は切り込むのは失礼だしやめておくけれど、なんていうか、それだけのために彼らは生きているわけじゃないだろうとも思うのだ。いろんな人生があって、けれど結局そこでそう生活をしている彼ら。得体が知れない。なんだか何百年も生きたのちの、人類のように見える。