親友だよねという奇妙な言葉

クラスの中心にいるわけではない女子高生の、友情・関係性は、なんていうか好かれるとか好いているとか、そういうことを大声で確認しあうような関係ではなくて、もっと静かな、間を取り合う呼吸が、聞こえてくるような慎重なものだと思っています。語り合うことはなかったけれど、10年後に、あの子は確かに私のことを好いてくれていたと信じられるような、久しぶりの連絡にためらいをかんじないような、そういうものだと思っています。そのへんのことを大事に書けたらいいな、って思っています。「魔法少女ＷＥＢ」では。
別冊少年マガジン6月号が9日に発売になりました。連載小説「魔法少女ＷＥＢ」の第五話「W-mail」が掲載されています！今月号も、紗和さんが美しい挿絵を描いてくださっています。
　　　

別冊 少年マガジン 2012年 06月号 [雑誌]

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講談社 (2012-05-09)

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「魔法少女ＷＥＢ」はデジタルにミラクルに、ネットの力で魔法少女に変身する女子高生の話ですが、変身しない日もあります。
　　　
愛情深い、という言葉があるけれど、なんていうか「深い谷」という言葉の「深い」と同じ響きを感じるのは私だけなんだろうか。本当は、谷の深さではなく、海の深さ、つまり豊かさを意味しているのだろうけれど、なんだか、水は枯れているような気がするのだなあ。