「殺すよりひどい」

「君は男に生まれてたら雰囲気だけバンドを目標もないのにだらだらやって、それなりの人気は得るけど結局身内受けで終わり、複数の彼女を作ったりもするけど本気で惚れた女性には振り向かれず、その挫折からバンドもやめて、CDショップでバイトしてずるずる食いつないでそう」「さ、最低やないか!」
   
氷菓、見てますよ。3話からの展開がとても好みでした。5話で話はひと段落つきましたがとてもよかったなあと思います。あの、例のあれの、残酷さは少し、薄れて感じ取れましたけれども。冷静に考えれば殺人事件よりもある種ずっと、残酷であると思いました。生殺しではありませんか?
   
ずるくて言い訳がましい人間らしい人たちと一緒にいて、自分だけじゃないんだと安心して生きていくか、美しい生き方をしている人たちにかこまれて、自己嫌悪に苛まれて生きていくかならば、後者を選ぶよ。選び続けたいから、強くなるよ。
きれいな心というものが、本当に存在するのだなあと、思わせてくれる人達と会話をしている時の、世界中でたった一つの汚点に自分がなっているような心地は地獄。それでも、彼らが好きだよね。