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 さよなら絶望先生がさよならしてしまった。

さよなら絶望先生の最終回について。ネタバレ注意です。読んでも大丈夫な方だけ続きを読むを押してください。)
  
   
   
  
素晴らしい最終回だと思った。さよなら、さよなら絶望先生。キャラクターとしてはちりちゃんがすきなものの、なによりもカフカの存在が好きである私にとってこの最終回は、最良なものに見えた。それは、いままでのカフカの存在が、最終回における伏線回収やネタばらしによって、「がっかり」のオチにならず、むしろその存在感を強化するものだったから。とてもよかった。これで私は永遠に、カフカの存在を好きでいられる。
なによりも、すばらしいと思ったのは、絶望先生が「死者を救う生者」であり、カフカが「生者を救う死者」であったということ。ネガティブとポジティブだけでなく、立場まで相対するものだったんだなあ。美しいと思う。なんというか、そのネガティブとポジティブのキャラクター設定が、その立場によって、本質的なものになったというか。「生者を救う死者」がポジティブであることや、「死者を救う生者」がネガティブであることの、その状況が、相乗効果ですべての要素を深くしている。最後のカフカがだれだったのかについて私はあまり気にしてないけれど、それでも最後にカフカと目があった瞬間、「カフカ!」という気持ちになった。
希望などという言葉は軽い、それを語る人間という存在が軽いからだ。けれど、カフカが希望である、ポジティブの最たるものであるといわれても、否定などできない。カフカは、たしかに希望であり、死者だった。その言葉がこれほど似合うキャラクターがいただろうか。