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秩序は混乱のために。混乱は秩序のために。

Wikipediaの「(バンド)」っていう表記がかっこよすぎる。「テレヴィジョン(バンド)」とかなんなのかっこよすぎない? 注釈で「これはバンドです」って入るとか本当にかっこいいと思います。だって、テレビがバンド、って言われても、注釈と言葉の距離感すごすぎて理解できないし、それなのに詳しく説明せずに済まそうとするその「(バンド)」という短さが危うい。なんなの。混乱しか生まないぞ、その注釈。辞書じゃなかったのか、きみ。この世を整理整頓どころか、混乱させてどうするんだ! ああ、私も、「最果タヒ(バンド)」っていう項目作るためだけにバンドやりたい。人名とか、俗物的な物体の言葉に合いやすいですね。「(バンド)」。意味不明な表記をしれっと押し通すその、固有名詞だからいいじゃん、っていう態度が最高です。辞書のくせに、混乱しか生んでないよ! はっ、これがロック……?(余談ですがテレヴィジョンは「マーキームーン」が好きです)
   
テレビ見てたら、犬とおじさんが旅行どこに行こうっていってて、おじさんがそういえばチーズ食べたい、新しいチーズ、って言いだして、あ、チーズあそこにありそう、って、月に飛んでいくんですよ。ロケット手作りして。それでナイフで月のでっぱりとかバターナイフで削ってクラッカーにのせて、うまいうまい、カマンベールかな、とか言ってる映像がすばらしくて、まあ、これ、子供向けクレイアニメ「ウォレスとグルミット」の『チーズホリデー』なんですけど、この、子供が納得した上でわくわくしそうな「ずらし」が最高ですよね。月ってチーズなんだ! わあ〜って。なるんですよ、子供は。だって月行ったことないじゃん。きいろいじゃん。チーズかもしれないじゃん。「ないない」なんて言えないじゃない。子供はだから、納得するし、わくわくするし、そういうのが、子供向けのアニメや絵本には溢れていて、私はそうした、しれっとした夢の見せ方が好きです。しれっとね、ファンタジーやるんですよ。子供にとってはリアルになるように、しれっと。それって、最高に紳士ですよね。物語るひととして、最もジェントル。私はそんな大人になりたい。子供の「え? 本当?」って顔に、しれっとできる大人でいたい。しれっとファンタジー。大人だからできる、大人にしかできない、ワンダーのやりかた。最高。ちなみに、このお話、美術学校の卒業制作だったとWikipediaにあって、これはこれで私をいま、混乱させています……嘘だろニックパーク!
   
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