獣じゃなくなる2015

うう……和食が美味しい……(つらさ)。これはつらさ、和食が美味しいと身にしみた2015。「マクドナルドまじおいしい」とか言えない年頃になってしまった。胃もたれ…とまではいかないものの、油の後味が耐えられない…すべてのおいしさを台無しにされる感じがするのです。なぜだ。油の後味なんてむかしからかんじてたはずで、それを気にしていなかっただけなんだけれど、最近それが耐えられない。少し前から食後のコーヒーがかかせなくなり、それで洗い流していたのに、最近はそれすらも焼け石に水っていうかんじ。いや、コーヒーも飲むけども。でも、後味洗い流すためじゃなくてじゅんすいにおいしいコーヒーを飲みたい、とかっておもっちゃうかんじ。ああああああー!若さがー!私の若さがー!(さがー!)まあとにかく、ラーメンとかさ、焼肉とかさ、最初が一番美味しい系に対して、「でも最後つらいじゃん…」とか言い出すようになってしまいました。つらいです。最後までおいしい、満腹感がおいしい、という和食のすばらしさに勝てません。ああ、つくねとか焼いて梅とかのっけて食べたいよね。ね。さっぱりさっぱり〜。だめだ、獣性が死につつある。やばい。
   
獣感というのはあったほうがいいです、ないよりはましです。人間なんぞ獣じゃ!文化的な部分は脳内にあればいいんじゃ!生きるのに強さがなくてどうする、貪欲さがなくてどうする。生とは欲望を凝縮したものであり、欲望が枯れていくとそもそも生きる感が枯れていくので、美味しいもの食べたいとか、たっぷり寝たいとか、そういう欲望は大事にしていきたいよね。そういうのにあふれている人最高だよね。若い女の子のわがままとかききたくなっちゃう。たくさん食べる子がかわいいとかもよくわかる。おばあちゃんとかが孫になんでも買ってあげちゃうのもそういうことなのかなあ。欲望とは若さであるのな。すばらしいな。で、そういうことをすばらしいなとかかわいいなとか思い始めたのはたぶん「老い」の始まりです、やばい!
   
まあそんな話はどうだっていいんです。実はこのブログを書き始めた理由は、少年ジャンプ+というサイトで最近「賢い犬リリエンタール」という漫画が再連載されていてそのことを書きたかったからなのです。なんで和食の話しちゃったんだろう…。これは以前に週刊少年ジャンプで連載されていた漫画でして当時私は「こんないい漫画ない」と感激していたのですが、ふたたびこうして読めて嬉しいです。改めていろんな人がこの漫画を知ってくれたらいいのに。でももっともオススメは単行本最終巻に書き下ろされた後日談?なんですが、とにかくまあ、ここでなにを言うよりも、読んだ方が早い、とは思います。そんなこんなで、6月9日!(あ、新連載「ぼくらは殺意日和」がはじまる別マガ7月号の発売日だ〜!(しらじらしい))
  
賢い犬リリエンタール  1 (ジャンプコミックス)