読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

夢見る夢子は現実に舞い降りた。

自分が普通に学生時代に見ていた定型に収まるのはなんだか非常に「うわああ、あのころの私が想像もしてなかったやつや!」とハラハラしますね。このハラハラはよろこびのハラハラです。私の脳は基本能天気なので嬉しいときほど、冷や汗・動悸を発症させます。救心の出番やで!(という冗談のひどさよ。)2012年の詩集「空が分裂する」が新潮文庫nexで8月末に出るのですが、やはりあの新潮文庫おなじみのぶどうの表紙(カバーとったら出てくるやつね)に私の名前が載るのはうれしくてヒヤヒヤしますね。あ、nexも、カバーを外すとあの新潮文庫モードになるのですよ!泣く子を黙らせるあのぶどうモードに! ああ、うれしいっていうか怖い……私だって書き手の端くれなので、一度ぐらいは、というかなんども、「新潮文庫に入ることに万が一なったら(夢のよう)背の色は何色になるのかな…ピヨピヨ」みたいなことは考えたりしていましたし(著者によって色が違うんだよ)、この状況の異常事態宣言は常に私の脳内でビロービローとけたたましく鳴り響いているわけです。(あ、でもnexの背は統一カラーですので、ピヨピヨはまだ続きます。)そういうわけでぶどうになるのです。鼻血が出ますぞ。ちなみに当時考えていた背は、白抜き文字が好きなので、赤色かなあ、とかのたまっていましたけれど(私はガガガガってかんじの原色が好きです)、えーっと、当時はたぶんデビュー自体してなかったし、書いてみたよ〜ぐらいのテンションだったので、ザ・若い、ザ・怖いもの知らず、というか、まあそもそも新潮社で本を出すことなど絶対にないという前提での「もしも」話だったにまあ100%違いないのですが、今はその恐ろしさがよ〜〜〜くわかるので(ちなみに、1冊出ただけじゃ背にカラーはつかないという噂をネットで見ましたし、文庫になれたらいいというものでもないというトドメの刺しっぷりがすごい。)、もはやなんともいえません!夢すら見れない!こわい!とにかく現状進行中の「空が分裂する」ゲラチェックをがんばるのみ!えいえいおー。
   
話は変わりますが「死んでしまう系のぼくらに」がふつうに遊びにいく大型書店さんで大展開されているのを見たときは、あんまりの異常事態に、真顔で「世が狂った」と思いました。「まじか、大丈夫か」と思いました。出しといてそのリアクションはなんだ、ってかんじなんですけど。8月になったし、もうすぐ出版して1年が経つよ。いまだに新しく読んでくださる方がいて、うれしいです。届く詩集を作りたいですと編集さんに伝えてから今日にかけて、ああ、本当に「届いた」なあ。届いたよ。というか、たくさんの人が届けてくれたよ。想像以上すぎて、私がたぶんこの世で一番びっくりしてる。夢よりこの現実が夢みたい。これからもがんばる! ありがとうございます。