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大森靖子さんと本を出します。

かけがえのないマグマ。歌手・大森靖子さんと本を作ります。大森さんのこれまでの人生そのもの、命そのものを聞き出して、私がそれを小説という形に落とし込んでいます。私は生きているし、だから、きみも生きているよって、歌で見せていく大森さんの在り方そのものを、本にできたらと思って、書いています。
   
だから、この本は、大森靖子という人を、情報でも物語でもなく、生きている人として、そのまま伝えるためにあります。熱量保存。ハッピーエンドだとか、奇跡だとか、選ばれし人間のフィクションみたいな人生だとか、そういうものはここにない。同じ世界に彼女が生きていること。それを証明する1冊です。
   
生きているってこと。単純なことなのに、忘れてしまうよね。でも、それを忘れたくなくて、ステージの上から、お客さんの顔ひとりひとりを見て、みんなが生きてきたことを受け止めてきた大森さん。生きているよ、っていうこと歌って示して、みんなの「生きているよ」を受け止めて。伝記といってしまえばそうなんだけど、でももっと肌に近いものを書いているんだと思う。私小説っていうのは語弊があるけれど、でもそのほうがまだ近い。エッセイと小説のハーフとでも言えばいいのか。あったこともない、運も才能も奇跡も揃って生まれた偉人の伝記ではなくて、自分と同じような毎日を生きて、笑ったり泣いたりしてきた友達の日記を覗き込むような、そんなものだと思ってほしいです。彼女は生きていて、そしてだからこそきみも、生きている。それだけのために彼女は歌うし、私は書くよ。
    
『かけがえのないマグマ 大森靖子激白』(大森靖子+最果タヒ)、2016年1月30日発売。
   


   
以前、大森靖子さんとはQuickJapan119で対談しています(司会:土佐有明さん)ので、興味のある方はそちらもぜひ。