銀河系のことを「我々の銀河系」とか言っちゃう説明とか見るとにやにやがとまらないのは私が宇宙人だからでしょうか。

他人事のように太陽系を説明してみよう。

「えっとーまずは宇宙から局部銀河群を探してくださーい。40個ぐらいの銀河が集まっているやつでーす。え?見つからない。…ま、ちっちゃいもんね、仕方ないね。じゃあー、まずはおとめ座銀河団を見つけてくださーい。これならわかるでしょー。わかんない人はぐぐってくださーい、そこまでは先生もお世話できませーん。見つけた人からちゃんとそれがおとめ座銀河団か確認してくださいねー。直径は2億光年ぐらいですかー? 中心におとめ座銀河団はありますかー? じゃあちょっとおとめ座銀河団の説明をしまーす。ぱっと見、なんだか細長いかんじのものとひらべったいパンケーキみたいなもので構成されているのがわかると思いまーす。前者が銀河ハロ、後者が降着円盤でーす。見たらわかりますから先生に聞くのは最終手段にしてくださーい。じゃーここから局部銀河群を探してみましょー。え? 中心にあるのはおとめ座銀河団ですよ? そんな中心にあるわけないじゃないですか(笑)、局部銀河群ははしっこでーす。超銀河団の端に申し訳なさそうにあるのがそうでーす。おとめ座銀河団より6000万光年ぐらいはなれていまーす。M81銀河団とかの近所ね。見つけましたか? それじゃあ次に局部銀河群の中を見てくださーい。一番目立つ大きな銀河、わかりますねー。は? 銀河系? 違うって(笑)、アンドロメダ銀河だって(笑)局部銀河群の銀河はみんなアンドロメダ銀河に引き寄せられていまーす。だからわかりやすいでーす。アンドロメダ銀河は渦状銀河でーす。見つけましたかー? そしたらそこから230万光年ぐらい先を見てくださーい。アンドロメダ銀河より直径が半分ぐらいの銀河がありますねー。アンドロメダ銀河より2倍ぐらいの大きさのハロに包まれているやつでーす。それが銀河系でーす。地味な名前でーす。アンドロメダ銀河と違って棒渦巻銀河でーす。ぐるぐるなってますねー、そこのぐるぐるの腕はいろいろ名前が付いていますが、目的地とは関係ないので省略しまーす。今回はぐるぐるなっている中で、特に中心とはつながってないけどぐるぐるの狭間にひそかに存在する小さな腕を探してくださーい。超短いやつ、なんかぐるぐるの切れたやつみたいなの。そう、それそれ、それがオリオン腕でーす。まずそのオリオン腕のまんなからへんを見てください。そこよりちょっと後ろに下がったら、あとは腕の境界線らへんを見てくださーい。内側の境界線ね。そこにありまーす。中心から25000光年ぐらいのところでーす。太陽はありふれた星なので見つけにくいですから、お友達と一緒に探してくださーい。ありましたかー? わからない場合は先生に聞いてもいいですよー? 太陽系は2億年周期で銀河系内を回ってまーす。銀河系には恒星が2億個あるのでー見間違いもあると思いますがーそのへんは他の星とか比較して調べるとよいでーす。太陽の近くに粒がいっぱいあると思いますがー、それが太陽系でーす。太陽の重力で集まっていまーす。」

おとめ座銀河団の端とか、銀河系の腕のきれた小さいやつ(オリオン腕)とか、住んでないと絶対注目しないだろうってとこにことごとくあって、そりゃあ宇宙人も来ないよ!と子供のころ思った。田舎の中の田舎に超かわいい子がいてもスカウトが来ないのと同じ原理だと思う。