ゆりかごから墓場まで

さてまずは花の話をしよう
そして星は散ったことに気づこう
電話を折り曲げて指輪にしよう
指がああ脱臼したよ
それをつたえるすべをなくした
手をつなごう
そうして走ろう
すべりおちて離れた両手を
ぼくらは見ていよう
電源を切ったパソコンの黒い画面の上に這う視線と視線の端にとどまったままのもうひとつの時間
傘をさしてかけていったあと
わたしはきみたちを忘れて
まただれかと友達になるだろう