音楽がない世界でも、生きて。

ノーミュージックノーライフという言葉を、皮肉るのが主流の昨今ですけれど、音楽が血液みたいに、体中を流れるみたいな感覚はなんかわかる。わかってしまう。皮膚感覚で聞いている感じね。絵とか文章はどうしても、視覚情報オンリーなかんじがするけれど、音楽も正確には鼓膜だけなんだろうけれど、皮膚全体でふれているかんじがして、全身を巡る感じはたしかにある。それが血液だって言うなら、そのとおりなんだろうしそういうのがずるい。音楽はずるい。全ての芸術は音楽の状態にあこがれる、っていったウォルターペイターおじさんの気持ち、わかるよ、わかっちゃうよね。