ディストピア草

やっぱり週に1本小説書くとかむちゃくちゃだったらしく、猛暑にゆでられたタコのごとく体調を崩した。タイピングは体力使う作業じゃないしどれだけやっても消耗しないって思ってたんだけど意外とそうでもないらしい。人間は動かなければ動かないでやっぱり不都合があるのかもしれないです。動物、っていうぐらいだし、植物じゃないわけだし。そういえばこのまえテレビで、植物の鉢を動かすと、植物は自分を老化させるガスを出す、という話があり、それは園芸についてのテレビだったのでその話で終わってしまったのだけれど、きわめて非合理的だよね。生きよう生きようとするものが、自分を老いさせるというのはなぜなんだろう。運ばれて別の場所に自分が移動してしまったら、他の生態系を壊すから? だ、だとしたらすごいよ、植物は本能からして平和主義だし、なんかディストピア感すらあるよ…。あ、私はもう元気なので、大丈夫です。8月末まではいろいろと怒涛すぎ、どうしてもいくつか仕事を断らざるを得なくなってしまって、ああ、やっぱり断らなきゃよかったかなあ、とも思ったりしたのだけれど、実際にはこんなことになり、まじで本当に断っておいてよかった。
   
筋肉の疲労と違って脳の疲労というのは、こう、自分のことではあるが把握できないって感じはあって、だいたい疲れとかあるのか、脳。痛点のないタコみたいに、脳は疲労しないとか思っていたんだけどなあ。そしてこの発想はある意味で、脳筋っぽく、しかし脳が筋肉であるなら披露して当然でもあり、メタファーに足を取られるというまさかの展開です。でも、パソコンも使いすぎると異常な熱を発し、へんな音を鳴らし始めるのですよね。それを考えるとやっぱり脳も疲れるのかもしれない。受験生とか夏が勝負とか言うけど、危険だよ。ヒートショックスポットだよ。しかし、思考にもある程度の疲労があり、休みを取るべきだという概念はいつごろからあったんだろう。考えるのはタダだというけれど、存外何かをすり減らしている、ということ。いつごろとか言ってるけど、私以外みんな昔から知っていることだったらどうしよう。