天使と子供の区別。

ニュースは誰かに当たる確率が3200分の1って言ってて、こう、誰にも当たってほしくない、自分に当たらなくてもだれかに当たったら悲しいよね!って気持ちがにじみ出てステキだけど、やっぱなんとなくこわいから「あなたに当たる確率は約20兆分の1です」って先に言っておいたほうがよかったのではと思う。
  
よつばと読んでたら、なんていうの、「○○したほうが勝ちー」って宣言してその勝負に負けそうになって、「そのあと□□したほうが勝ちー」って自分に有利な条件を付け加える、アレな子供の遊びが載っていて(具体的には10巻。よつばがとーちゃんと靴を遠くまで飛ばしたほうが勝ちーって言って、よつばはぜんぜん飛ばせなかったのにとーちゃんが遠くに飛ばしたら、平然と、先に靴を履いたほうが勝ちーってよつばが宣言するあのシーン)、私もよくやっていたのを思い出した。そういう思い出を「ずるがしこい子供だったなあ…」って恥じてたんだけど、よつばがするってことは、あれも子供らしさの一部だったんだなあ。私はたぶん、天使と子供の区別がついていない。子供は無邪気、っていうけど、それは本質的な部分で邪気が一切なくて、なんていうか、愛と優しさしかない状態だと私は信じているから自分の子供時代が嫌なんだけど(物をほしがったりしてたから)、実際は子供は愛と優しさだけではできていない。あえて「邪気が無い」というその意味をきちんと理解しなければいけないな。愛と優しさしかない状態ならそれは「愛と優しさ」と言えばいいのだ。「邪気が無い」とわざわざ形容する意図はどこかにあるんだろう。いつまでもいつまでも、自分の子供時代の、天使と断言できない部分に劣等感を感じていたら、あかんのである。