最低も最高もつまんないんだよ

最近真面目なことをここに書きすぎた気がするしそうでもないのかもしれないけれど、真面目なことを書く時に自分がどういう立ち位置にいたらいいのかわからなくなるのだった。急に人を殴ってはいけないとかそういうまともな話をするときに、それを自分が発言…

未来と過去と今と言葉と写真と悪口

相手が強者だから傷つけていいのか。相手と一緒に自分も傷つくから傷つけていいのか。相手が自分を傷つけたから傷つけていいのか。相手が間違っているから傷つけていいのか。相手に聞こえないから傷つけていいのか。どれもこれもいいわけないだろ、あたりま…

若さが武器だから、若さに傷つく。

宇多田ヒカルちゃんとか、若きスターが現れた瞬間に、彼女たちより年上だったか年下だったかで人生に与える影響とか意味が全く変わってきそうだなあと思う。彼女のこと私大好きだったんだけど、まあでも彼女は年上で、何より私はまだ小学生で、「若き天才」…

世界は不親切な物語

物語というもので育っていないな、というかんじがあって、そのあたりで他人とはわかりあえないな、と思うことも多い。わたしはなぜか「理解しえないところで動いているらしき物語の断片」とかを見るのがちいさなころ、好きで、バラエティでスタッフとかタレ…

自分がかわいいのだということを人はちゃんと知るべきで。

私は小さい頃、非常にひとみしりで、知らない子供たちのところに放り込まれたりしたら泣き叫ぶようなそういう子供だったので、あっという間に仲良くなってきゃーきゃー遊んでいる、みたいなほほえましい絵を作ることがまったくできず、大人がそういう子供の…

優しさの天才ではないわたし

当事者ほど、その出来事は個人的なものになり、当事者から離れていくほどに、それらを俯瞰できるのかな。昔から何度かエッセイに書いたり、ここに書いたりもしているけれど、阪神淡路大震災は、被災者の私にとってはやっぱりどこまでも個人的な出来事だ。「…

クラッシュ・オブ・誕生日

家族と現在進行形の友達の誕生日をのぞいたら、セーラームーンと宇多田ヒカルと浅井健一の誕生日ぐらいしか覚えていない。そういえば最近知り合った人とか、仕事関係の人とか誕生日なんて知りたいとも思わない。大人になってから「誕生日いつ?」みたいな会…

結局なんの話だったんですかね。

売れるとか売れないとかそういうことなんて詩には何も関係がなくて、私は読まれたいという気持ちから言葉が生まれるから読まれたいけどもちろんそれがすべての人にあてはまるわけもなく、みんな好き勝手にやるのが一番だし普通だし、私が言わなくても勝手に…

ノー・コンティニュー・ダイアリー

1月始まりの日記帳を買って、そして1月のしょっぱなから書かなかった。日記が続いた試しがないというか、書こうと思って買うには買うけど、ちゃんと書いた記憶がなかった。今はもはや「本日書いた原稿」について5文字ぐらいでメモをとるだけでいい、とお…

「見えるか、あれが現代だ。」

時代がひとをひとでないものにしてきたのでは、と思うことはあるよね。すごい作品をつくっているそのひとはもちろんすごいんだけど、歴史の一部としてそのひとをみたとき、なにか世界全体の変化のしわ寄せというか、起点がそのひとたちに集中して重なって、…

部屋には、世界には、テレビがあるよ。

好きな音楽を聴いたら好きすぎてしんどいときがある。いい音楽を聴いたらよすぎてしんどいときがある。itunesの中から、好きでもよくもない音楽を探す。原稿を書いていて、5分だけ休もうと思った時にかける音楽がない。好きなものいいものも、結局は「書き…

かぐや姫は宇宙一かわいい。

相手が笑って欲しそうなタイミングで笑えるかどうかそれがコミュニケーション能力のすべてだと思うけど、おもしろくないもんはおもしろくないし、そもそもおもしろくたって、ほほう、とはなるけど、キャハとはならないよね。キャハってどういう音なんだろう…

本の90%はタイトルでできている。

なんていうのはジョークですが。 以前、この世で一番タイトルが重労働という話を、書いたことがあって、結局それは徹底的に「顔」であるので、正しかろうが、新しかろうが、眩しかろうが、過激であろうが、絶対に越えられないものがある。それを超えなくちゃ…

すべては私を圧倒するために。

音楽は思う存分コンプレックスを発揮できるので好きだ。ミュージシャンになれなかったというその自意識が、パフェ食べるだけじゃ我慢できないようなそういう衝動を作ってくれるならいくらでも聴く。すべての芸術は音楽の状態にあこがれる、という言葉(ショー…

子供時代などエモーショナルの奴隷でしかない。

12月はマジで地獄のようなスケジュールであり、なにかが1日でも遅れるだけで全てが崩壊するのである。この前とりあえずその半分を消化したのだが、打ち合わせしたら新たなタスクが増え、結局量が元に戻ったのだが、これはなに? 永遠に終わらんの? しかしど…

歌詞が日本語を更新するっていうそういう史実

BLANKEY JET CITYは中学生の時に聴いて、この世で日本語が一番かっこいいに違いないと確信した、きっかけのバンドです。どんな色より、どんな風より、日本語がかっこいい。「要は」とか「事柄」とか、そういう主に書き言葉として使われた言葉を、ソリッドで…

大森靖子さんと本を出します。

かけがえのないマグマ。歌手・大森靖子さんと本を作ります。大森さんのこれまでの人生そのもの、命そのものを聞き出して、私がそれを小説という形に落とし込んでいます。私は生きているし、だから、きみも生きているよって、歌で見せていく大森さんの在り方…

言葉はいつでもきみの生中継

バスが運んでいるものは、人と光と呼吸。そんなことはどうだっていいんだよな、と思いながらコンビニに寄って、買いたいアイスクリームを探す季節。冬。コートがあたたかい。街は風景、街は他人、街は無関係、他人にとって私もただの街。で、聞こえてくるの…

しゃべり言葉と書き言葉の、きみのブレンド何対何

私が書く場合、言葉のスピード感は結局つねに声として出しているかが肝じゃないかなと思うときがあって、「彼女は」とか「彼は」という言葉(恋人を指す言葉ではなく、SheとHeね)は書き文字としてはよくつかうしよく見るし、だからこそ何度も使っちゃうけど…

夢の跡と夢の後

ああ。花椿賞の授賞式の直後から書き始めた小説がちょうどさっき書き終わって、完全にランナーズハイ状態でブログを書いています。ぼくはやりきりました。もうなにもしたくないですが、いろいろ犠牲にして書いていたので、むしろいろいろやらなければいけま…

最強ですので最強です

本のタイトルというのは、結局ゆめに名前をつけるということなので、大切にしたいし自分が好きな言葉をつけたい。小説はだいたい5日ぐらいで書くことが多いのですが、タイトルをそのあと1週間ぐらい考えることもあって、なんだかそれはそれでおもしろいの…

ボーイまたはガール・ミーツ・ロック

ひとが、ロックと出会ってしまう瞬間というのを、見てみたいという気がする。私はどうしたって「ビートルズはなんでも鑑定団の曲」っていうかなしきイメージがすりこまれてしまっていたし、彼らがデビューした頃、それをラジオやどこかで聞いてしまった少年…

季節なんて地球の気まぐれ

ブログを本にしたいのだけれど、そしてしたいですねという話は時々あがるのだけれど、まだ夢は夢なのでいつか叶って欲しい。(という言葉をそっとツイッターの水面に乗せるそのような本日。土曜が終わり今日曜になりました。) 先日行ったイベントで「タヒさ…

情報でございます

本屋さんで、実用書の棚を見たりすると、なんだか本が情報でございますという顔をして並んでいておもしろい。情報でございます本は作ったことがないので、そのありかたと、「でもこれも私が出してる"本"と同じ"本"」というその事実に、うどんとカブトムシが…

プロフェッショナル・ルール

先日、ファッション誌の編集さんと打ち合わせしていたら、ネイルのブランドを一発で当てられて、こう、どぎまぎしてしまいました。プロってすごいな。こんなとき人と話すのはおもしろいな、と思う。ぶっちゃけ大人の方がこういう面ではおもしろいよな。仕事…

言葉楽しい伝説

書いた瞬間、形になって、音になって色彩になるから、言葉を書くより楽しいことなんてこの世にはない。とか思っちゃう。なんとなく書いた文章の次になんとなく語感だけで選んでおいた単語が、そのあと、おもしろい形で存在感をだしてきたりするとわくわくす…

女の子そこまで好きじゃない症候群

この冬春はなんのまちがいか本が5冊ぐらい出るそうです。うれしいけどこんな怖いことはない。 みんながあんまりに女の子を好きだから、べつにそこまで好きじゃない私は最近戸惑いながら女の子を見ています。かわいいとかわいいな、って思うし、でも基本的に…

日常大嫌い

くだらない話だ、今日私が何を食べたかなんて、何を着たかなんて、話したいとも思わない。どこかで私は空洞で、ただ言葉を書くために叩いて響かせるパイプみたいなものだと思っているのかもしれなかった。日常をインターネットに書くということが嫌いで、迂…

共有するための言葉。

本の知名度が以前よりは上がって、多分ちょっとだけ人の目に触れることが多くなったのだけれど、それまでは、本当にそれまではまったく、私は「サブカル」って言われたことがなかった。たとえ同じ本であっても、『空が分裂する』なんて単行本の時はサブカル…

星が、人が、美しさを愛するなら。

結局美しさというのは、必要ではないもので、大切にするべきだけれど、大切にできない。たとえば企業がポスターを作るなら、まずは「情報」を伝達すること、そして「信頼」を得ること、さらには「親密さ」を抱かせることが重要で、っていうかそのために発信…